松重豊が主演を務めるテレビ東京の深夜ドラマ『孤独のグルメ』シリーズ。その人気を不動のものにした立役者こそ、2012年秋クールに放送された『孤独のグルメ Season2』です。輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、仕事の合間にふらりと立ち寄る実在の飲食店で至福の時間を過ごす姿は、深夜帯でありながら爆発的な反響を呼び、シリーズ屈指の名作として今なお語り継がれています。
放送から10年以上が経過した2026年現在も、配信サービスや再放送を通じて新たなファンを獲得し続けています。しかし、歳月が流れるなかでファンの間で囁かれるのが「あの名店はまだ営業しているのか」「すでに閉店してしまったのではないか」という懸念です。本稿では、Season2に登場した全飲食店の最新営業状況から閉店の真相、そして今こそ巡りたい絶品メニューまでを徹底追跡取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:Season2に登場した全12エピソードのロケ地は、多くの店が暖簾を守り続ける一方、店主高齢化等により惜しまれつつ閉店した名店も実在する。
- 要点2:ネット検索で頻発する「第1話 新小岩」というワードは、第1話「川崎市新丸子」と第6話「京成小岩」の記憶混同が原因。
- 要点3:2026年現在も各種サブスク配信や再放送で視聴可能であり、訪問前の事前確認を徹底することで充実した聖地巡礼が楽しめる。
【2026年最新】『孤独のグルメSeason2』全12話の店舗一覧と現在の営業状況
『孤独のグルメ Season2』は、東京の下町から神奈川、さらには群馬県まで足を伸ばし、五郎の胃袋を掴んだバリエーション豊かな全12話で構成されています。まずは各話に登場した店舗と、2026年現在の営業ステータスを一覧で整理します。
【第1話】神奈川県川崎市新丸子
・店舗名:三ちゃん食堂
・名物メニュー:ネギ肉イタメ、みそキャベツ、中華そば
・現在の状況:営業中。昼から活気に満ちあふれる大衆食堂兼酒場として、地元住民と巡礼ファンで連日賑わいを見せています。
【第2話】東京都中央区日本橋人形町
・店舗名:天ぷら 中山
・名物メニュー:天丼(通称・黒天丼)
・現在の状況:営業中。見た目の黒さに驚かされるタレと軽やかな衣のコントラストは健在。カウンター席を求めて行列が絶えません。
【第3話】群馬県邑楽郡大泉町
・店舗名:レストランテ・ブラジル
・名物メニュー:フェジョアーダ、エスペット・デ・ピカーニャ
・現在の状況:営業中。「日本のブラジルタウン」を象徴する本格シュラスコとブラジル家庭料理の草分けとして確固たる地位を築いています。
【第4話】群馬県甘楽郡下仁田町
・店舗名:すき焼き コロムビア
・名物メニュー:豚すき焼き、下仁田ねぎ(冬期限定)
・現在の状況:営業中。下仁田特有の上質な豚肉と名産ネギを甘辛い割り下で味わうスタイルが人気で、遠方からのドライブ客も多数訪れます。
【第5話】神奈川県横浜市白楽
・店舗名:キッチン友
・名物メニュー:スペシャル友風焼き、ジャンボランチ
・現在の状況:営業中。六角橋商店街の路地裏に佇む昭和レトロ洋食の聖地。ニンニク香るタレを纏った豚肉と山盛り玉ねぎは圧巻の美味さです。
【第6話】東京都江戸川区京成小岩
・店舗名:四川家庭料理 珍々(ゼンゼン)
・名物メニュー:じゃがとろ、豚肉と野菜のピリ辛炒め、麻婆豆腐
・現在の状況:営業中。本場成都の容赦ない痺れと旨味が共存する激辛中華の名店として、激辛マニアからも絶賛され続けています。
【第7話】千葉県旭市飯岡
・店舗名:つちや食堂
・名物メニュー:サンマのなめろう、ハマグリの酒蒸し
・現在の状況:営業中。九十九里の海岸近くで獲れたて磯料理を提供。朝食時間帯から新鮮な魚介を求める人々で活況を呈しています。
【第8話】東京都武蔵野市吉祥寺
・店舗名:ペパカフェ・フォレスト(pepacafe FOREST)
・名物メニュー:鶏肉とバジルの炒めご飯、タイカレー
・現在の状況:営業中。井の頭恩賜公園の豊かな緑に囲まれたロケーションで、本格エスニックを楽しめる不動の人気カフェです。
【第9話】東京都江東区砂町銀座商店街
・主な登場店:竹沢商店(焼き鳥)、丸佐かまぼこ店(おでん)など
・現在の状況:商店街として営業中(一部店舗で営業体制の変更あり)。五郎が事務所飯として買い集めた下町総菜の活気は今も健在です。
【第10話】東京都北区十条
・店舗名:田や
・名物メニュー:鯖の燻製、もも焼き、甘い玉子焼
・現在の状況:営業中。十条銀座商店街からほど近い名酒場。温かな接客と手作りの郷土料理風おつまみが愛されています。
【第11話】東京都足立区北千住
・店舗名:ライカノ
・名物メニュー:煮込み鶏肉とジャガイモのカレー、タイ東北部ソーセージ
・現在の状況:営業中。北千住のディープな呑み屋街にあり、妥協なきハーブ使いで五郎を唸らせたタイ料理の名店です。
【第12話】東京都三鷹市
・店舗名:家庭料理 樹
・名物メニュー:お母さんのコロッケ、ぶり大根
・現在の状況:閉店。最終回を飾ったアットホームな小料理店でしたが、店主の高齢化に伴い暖簾を下ろしました。
閉店の噂の真相は?惜しまれつつ幕を下ろした名店と暖簾を守り続ける店
ネット検索で「孤独のグルメ Season2」と打ち込むと、サジェストに「閉店」という不穏な単語が並びます。この噂が広まった最大の背景には、第12話(最終話)に登場した三鷹「家庭料理 樹」の閉業があります。
五郎が注文した素朴で温かい手作りコロッケと、味が染み渡った「ぶり大根」は、視聴者の心を強く打ちました。「ふらっとQusumi」のコーナーでも家庭的なもてなしが紹介され、ファンの憩いの場となっていましたが、長年の営業を経て店主の引退とともに閉店を迎えることとなりました。個人経営の飲食店が直面する後継者問題や体力的な限界が理由であり、ファンの間では惜しむ声が広がりました。
一方で、近年の原材料費高騰や飲食業界を取り巻く厳しい環境下においても、Season2の12エピソード中11店舗(商店街を含む)が現在も営業を継続しているという事実は驚嘆に値します。新丸子の「三ちゃん食堂」や人形町の「天ぷら 中山」のように、親子二代、三代にわたって厨房に立ち、ドラマ放送時の味と大衆的な価格帯を守り抜いている名店がほとんどです。ネット上の「閉店ラッシュ」という噂は誇張であり、大半の店舗で当時の感動をそのまま味わうことができます。
ネットで話題の「第1話 新小岩」とは?ファンの間で起きた検索の勘違いを紐解く
Season2を巡る情報の中で、非常に多くの検索ボリュームを集めているのが「孤独のグルメSeason2 第1話 新小岩」というキーワードです。しかし、前述の店舗一覧を見ても分かる通り、第1話の舞台は新小岩ではなく神奈川県川崎市の「新丸子」です。
なぜこのような勘違いが定着したのか。取材を進めると、ふたつの記憶の混同が浮かび上がってきました。
ひとつは、駅名の類似性です。「新丸子(しんまるこ)」と「新小岩(しんこいわ)」は、漢字表記の響きが似ており、視聴者の記憶の中で置き換わってしまったケース。もうひとつは、第6話に登場した京成小岩の「四川家庭料理 珍々」の強烈なインパクトです。「激辛の小岩」という鮮烈なエピソードの印象と、シリーズ開幕を告げる「第1話」というキーワードがファンの頭の中で結びつき、「第1話の新小岩の中華」という架空の検索クエリが生み出されたと考えられます。
聖地巡礼を計画する際は、「ネギ肉イタメの大衆食堂なら東急東横線の新丸子駅」、「激辛四川のじゃがとろなら京成小岩駅」と正確にインプットしておく必要があります。
井之頭五郎が唸った!Season2を代表する語り継がれる伝説の神メニュー3選
Season2で松重豊が演じる井之頭五郎の食べっぷりは、前作以上の凄みを帯びていました。視聴者の食欲を刺激し、放映翌日には各地で長蛇の列を作った「伝説の3品」を振り返ります。
1. 人形町「天ぷら 中山」の黒天丼
運ばれてきた瞬間、誰もが二度見するほどタレが染み込んだ真っ黒なビジュアル。しかし口に運ぶと、醤油の角はなく、甘辛いコクと秘伝だれの香ばしさが口いっぱいに広がります。具材のエビ、キス、アナゴはふっくらと蒸され、見た目の重さを完全に裏切る極上の仕立てです。
2. 京成小岩「四川家庭料理 珍々」のじゃがとろ
すり潰して滑らかにした熱々のジャガイモに、四川特有の香辛料を効かせたピリ辛の挽肉餡がたっぷりとかかったオリジナル料理。マイルドなポテトの甘みと麻辣の刺激が奇跡のバランスを生み出し、五郎同様に「飯が進みすぎて止まらない」体験をもたらします。
3. 横浜・白楽「キッチン友」のスペシャル友風焼き
鉄板の上でジュージューと音を立てながら運ばれてくる豚肉ソテー。最大の特徴は、肉を覆い尽くすほどの大量のタマネギと、ニンニクが強烈に効いた自家製タレです。五郎が「このタレだけでご飯が何杯でもいける」と絶賛した通りの圧倒的なパンチ力を誇ります。
久住昌之氏の「ふらっとQusumi」から読み解くSeason2の魅力と評判
本編終了後のお楽しみとして欠かせないのが、原作者・久住昌之氏がロケ地を訪れるミニコーナー「ふらっとQusumi」です。アルコールを愛する久住氏が「麦ジュース」などのユーモアあふれる隠語を交えながら、五郎とは異なる呑兵衛目線で名店の魅力を再発見する構成は、Season2で完全に確立されました。
Season2が高評価を獲得し、ドラマ史に残る名作となった理由は、「孤高のグルメ」と「町場の温もり」の調和にあります。Season1の成功を受け、単なる大食いや珍奇なメニューの紹介に走ることなく、商店街の片隅で真面目にフライパンを振る店主たちの日常に光を当て続けました。
放送当時のSNS上では「夜食テロ」という言葉が定着し、テレビ東京のドラマ制作チームが持つ徹底した現場取材とリスペクトの精神が、視聴者からの揺るぎない信頼へと結びついたのです。
見逃し配信と動画視聴ガイド|2026年にSeason2を再放送・サブスクで楽しむ方法
2026年現在、『孤独のグルメ Season2』を視聴する手段は極めて充実しています。動画配信サービス(VOD)の普及により、いつでも好きなエピソードをオンデマンドで鑑賞できるようになりました。
【主な見逃し配信・サブスクプラットフォーム】
・U-NEXT:全シーズンの見放題配信を実施中。本編に加えてスピンオフや年末スペシャルも網羅しています。
・TVer:テレビ東京による不定期の傑作選配信や、新シーズン・特別編の放送記念タイミングで無料配信されるケースがあります。
・Amazon Prime Video / Lemino:レンタルおよび見放題ラインナップに定期的にラインナップされています。
また、地上波(テレビ東京系列)の夕方枠や、BSテレ東での定期的な再放送も高い頻度で実施されています。旅先や移動中にスマートフォンで動画を予習し、下車してそのまま聖地へ向かうというスマートな巡礼スタイルが定着しています。
【孤独のグルメ Season2】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、Season2のロケ地で閉店している店舗はどこですか?
A1:明確に店舗としての営業を終了しているのは、第12話(三鷹)の「家庭料理 樹」です。その他の店舗(新丸子「三ちゃん食堂」、人形町「天ぷら 中山」、白楽「キッチン友」、京成小岩「珍々」など)は現在も営業を続けています。
Q2:Season2のロケ地巡礼をする際、予約は必要ですか?
A2:店舗によって対応が異なります。下仁田の「すき焼き コロムビア」や京成小岩の「珍々」のディナータイムなどは、事前予約を入れておくのが確実です。一方、新丸子の「三ちゃん食堂」や人形町の「天ぷら 中山」は予約不可の先着順となっているため、ピーク時を避けた時間帯の訪問がおすすめです。
Q3:五郎が食べた料理と同じメニューは今でも注文できますか?
A3:ほとんどの店舗で当時と同じ看板メニューが提供されています。ただし、第7話「つちや食堂」のサンマのなめろうのように、漁獲状況や季節によって仕入れが左右される魚介メニューや、仕入れ価格高騰による価格改定にはご留意ください。
まとめ:10年以上の時を超えて愛され続けるSeason2の名店へ
『孤独のグルメ Season2』が今なお色褪せないのは、画面の向こうに映し出された料理の美味しさだけでなく、そこに息づく店主たちの人情や街の空気が本物だったからです。ドラマに登場した多くの店が、幾多の社会情勢の変化を乗り越え、2026年の今日も変わらぬ味を提供し続けています。
もし画面の前でお腹を空かせているなら、ぜひ見逃し配信で五郎の食べっぷりを再確認し、実際の街へと足を運んでみてください。路地裏の暖簾をくぐった先には、ドラマと何ひとつ変わらない、温かな「至福の孤独」が待っています。 (出典: 孤独 の グルメ 2(Yahoo!ニュース))