2021年、日本テレビ系朝の情報番組『スッキリ』で長期密着され、日本中に空前のボーイズグループブームを巻き起こしたオーディション番組『THE FIRST』。圧倒的なクオリティと人間ドラマは多くの視聴者の心を揺さぶり、誕生した「BE:FIRST」は瞬く間にドーム規模のトップアーティストへと駆け上がりました。
あれから年月が経過した今もなお、ファンの間では当時の熱狂や合宿の名場面が語り継がれています。特に注目を集め続けているのが、惜しくも最終審査で涙を呑んだ脱落メンバーたちのその後の足跡です。彼らは現在どのようなステージで輝いているのか、そしてオーディションの裏側で何が起きていたのか、最新の動向と知られざるドラマを徹底取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:SKY-HIが私財1億円を投じて始まった『THE FIRST』は、旧来のアイドル像を覆す「アーティスト主導型」の金字塔となった。
- 要点2:最終審査で脱落したラン、レイコ、ショウタらはBMSGに残り、MAZZELの結成やソロデビューなど華々しい逆転劇を果たした。
- 要点3:審査の裏側や未公開シーンは現在もHulu完全版で視聴可能であり、2026年現在もその育成モデルは業界の規範として評価されている。
【発端と理念】SKY-HIが私財1億円を投じたオーディションの経緯と名言
AAAのメンバーとして活動しながらソロラッパーとしても確固たる地位を築いていたSKY-HIが、マネジメント会社「BMSG」を立ち上げ、自腹で1億円を調達して開催したのが本プロジェクトでした。SKY-HIがオーディションを敢行した経緯の根本にあったのは、「才能ある若者が日本の閉鎖的な芸能システムによって埋もれ、消費されていく現状を変えたい」という切実な危機感です。
既存のオーディション番組にありがちだった「減点方式」や「過剰な煽り演出」を徹底的に排除した姿勢は、『スッキリ』のスタジオコメンテーター陣だけでなく、お茶の間の大人世代にも強烈な共感を呼びました。
審査の過程で彼が候補生たちへ放った言葉の数々は、ビジネスパーソンや教育者の間でも「本質的なマネジメント論」として大きな話題となりました。特に「才能を殺さないために」「誰かを落とすための審査ではなく、一人ひとりの才能を見極めて相応しい場所へ送り出すための時間」というSKY-HIの名言は、競争に怯えていた候補生たちのクリエイティビティを最大限に解放する契機となりました。
【合宿の熱狂】富士山合宿審査の順位変動と伝説の課題曲が生んだドラマ
『THE FIRST』の最大のハイライトといえば、山中湖畔の宿泊施設で行われた1カ月以上に及ぶ「富士山合宿審査」です。ここでは候補生たちがチームを組み、限られた時間の中で楽曲制作やパフォーマンスに挑みました。
合宿審査の順位はステージごとに激しく変動し、未経験者が急成長を遂げる一方で、実力者がスランプに苦しむなど、極限状態での人間ドラマが繰り広げられました。特に視聴者を惹きつけたのが、『スッキリ』の特集内でも繰り返し放送されたハイレベルな課題曲の存在です。
参加者が自らトラックを選び歌詞や振付を作り上げた「クリエイティブ審査(A Musician / “A” Life など)」に始まり、プロの楽曲を表現する疑似プロ審査では、感情の爆発を求めた「Move On」と、爽やかさとグルーヴを極める「Be Free」という対照的な2曲が用意されました。極め付きは、プレデビュー曲となった「Shining One」。審査を重ねるごとに順位は目まぐるしく入れ替わり、常に上位を走っていたリュウヘイやソウタだけでなく、急速に頭角を現したジュノンやリョウキの覚醒がファンの胸を熱くさせました。
【最終審査結果】BE:FIRSTデビューメンバー7人の選抜と5人から7人への変更秘話
運命の最終審査は2021年8月13日、『スッキリ』で生中継を交えながら発表されました。当初アナウンスされていたBE:FIRSTのデビューメンバー枠は「5人」でしたが、SKY-HIは土壇場でその枠を「7人」へと拡大する英断を下しました。
選出されたのは、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOの7名です。この審査結果の裏には、グループとしてのバランス、個々の声質の重なり合い、世界進出を見据えたパフォーマンス構成を極限まで計算したSKY-HIの緻密なプロデュース戦略がありました。
「5人に絞ることで完成度を高める選択肢もあったが、この7人が揃うことで生み出される音楽の可能性が世界を獲るための最短距離だと確信した」というプロデューサーの決断は、その後の彼らの爆発的な快進撃によって完全に正しかったことが証明されました。
【脱落メンバーの現在】MAZZEL誕生の経緯とBMSG練習生たちの華麗なる逆転劇
視聴者の涙を誘ったのは、ファイナル審査まで残りながら惜しくもグループ入りを逃した脱落メンバーたちの去就でした。しかし、一般的なオーディション番組と決定的に異なっていたのは、ここからのSKY-HIの手厚いバックアップです。「誰の才能も腐らせない」という約束通り、脱落者たちの現在は目覚ましい活躍を見せています。
ファイナリストだったショウタの経歴は、その代表例といえます。最終審査直後にソロアーティストとして契約を結び、「Aile The Shota」名義でデビュー。卓越した音楽センスと都会的なR&Bサウンドを武器にフェスや単独ツアーで大成功を収め、今や日本のブラックミュージックシーンを牽引する存在となりました。
一方、ダンサーとしての圧倒的華やかさを持ちながらデビューを逃したラン(古家蘭)の現在もファンを歓喜させています。合宿終了後にBMSGの練習生となったランは、舞台出演などを経て表現力を研ぎ澄まし、2023年に結成された8人組ダンス&ボーカルグループ「MAZZEL(マーゼル)」の絶対的センターとしてデビューを果たしました。
このMAZZELのデビュー経緯には、同じく『THE FIRST』で悔し涙を流したカイル(KAIRYU)やセイト(SEITO)といった実力派の存在が大きく関わっています。さらに、ボーカル力が高く評価されていたカドサワン・レイコも「REIKO」としてメジャーデビューを果たし、シンガーとして独自のポジションを確立。脱落と呼ばれた過去を糧に、BMSGという傘の下でそれぞれが主人公として輝いています。
【名場面をもう一度】THE FIRSTのHulu完全版の視聴方法と未公開裏話
『スッキリ』の地上波放送では編集の都合上カットせざるを得なかった候補生同士の深い対話や、合宿所での夜更けの葛藤を追体験したいファンの間で、現在も需要が衰えないのがHulu独占配信の未公開フッテージです。
『THE FIRST』のHulu完全版の視聴方法は極めて明快で、オンライン動画配信サービス「Hulu」に加入することで、全22話に及ぶ本編とスピンオフ番組をいつでもフル視聴できます。地上波では数分にまとめられていた各審査のフル尺パフォーマンスや、SKY-HIが個々の候補生と膝を突き合わせて交わした深夜のパーソナルフィードバックなど、アーティスト育成のリアルなドキュメントが余すところなく収録されています。
【スッキリ the first】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:オーディション当初、デビュー人数は何人の予定だったのですか?
A1:当初の予定は5人組でした。しかし、合宿審査を通じて候補生たちが急速な進化を遂げ、それぞれが替えの利かない個性を発揮した結果、SKY-HIの判断により最終審査の場で7人へと枠が拡大されました。
Q2:『THE FIRST』に出演していた練習生で、現在BMSGに所属していないメンバーはいますか?
A2:テン(大久保天)やナオキ(中西直樹)など、一部の参加者は合宿終了後に学業への復帰や独自のアーティスト活動へと舵を切りました。SKY-HIは退社・離脱した元候補生の選択も全面的に尊重しており、良好な関係を保ちながらそれぞれの道を進んでいます。
Q3:地上波の『スッキリ』を見逃していても、今から全話を追うことはできますか?
A3:はい、可能です。動画配信プラットフォーム「Hulu」にてオーディションの全エピソードが完全版としてアーカイブ配信されているほか、公式YouTubeチャンネルでもパフォーマンス映像を中心に多数の動画が公開されています。
まとめ:『THE FIRST』が日本の音楽シーンを決定的に変えた理由
朝のお茶の間に圧倒的な熱狂を巻き起こした『THE FIRST』。それは単なるボーイズグループ結成の記録にとどまらず、日本の芸能界におけるクリエイターファーストの新しいあり方を提示した歴史的な転換点でした。
BE:FIRSTの世界進出、Aile The Shotaの音楽的躍進、そしてMAZZELの台頭。かつて合宿所で同じ釜の飯を食い、涙を流し合った少年たちは、それぞれのステージから日本のポップカルチャーを牽引し続けています。彼らが放ち始めた光の源流を知ることで、現代の音楽シーンがより一層魅力的に見えてくるはずです。 (出典: スッキリ the first(Yahoo!ニュース))