東北楽天ゴールデンイーグルスの象徴として、長年マウンドを守り続けている則本昂大投手。2013年のルーキーイヤーに球団初の日本一へ貢献して以来、エースとして先発陣を牽引し、2024年からはチームの命運を背負う守護神へと華麗な転身を遂げました。百戦錬磨の右腕がこれまで積み上げてきた実績は、プロ野球界でも指折りのスケールを誇ります。
そうした圧倒的な実績に伴い、ファンが常に熱い視線を注いできたのが「年俸」と「契約内容」です。かつて結ばれた異例の長期大型契約の実態や、抑え転向による年俸変動、そして2026年現在の契約状況に至るまで、気になる財務的な足跡とキャリアの現在地を多角的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:プロ入りからの生涯年俸は累計30億円を突破しており、最高年俸は推定3億円〜3.5億円規模を維持。
- 要点2:2019年に結んだ7年契約の真相や、松井裕樹のメジャー移籍に伴う抑え転向・最多セーブ獲得の舞台裏を徹底検証。
- 要点3:大型契約満了を迎えた2026年最新動向やFA権・メジャー移籍の噂の結末、守護神としての今後の展望を詳解。
【年俸推移一覧】則本昂大のプロ入りから現在までの年俸変動と最高年俸
則本昂大投手のプロ生活は、常に球界トップクラスの評価とともにありました。ドラフト2位で三重中京大学から入団した2013年以降、驚異的なペースで昇給を勝ち取り、球界屈指の高給取りへと駆け上がった足跡は圧巻です。
以下は、入団からこれまでの推定年俸推移の軌跡です。
【則本昂大投手 推定年俸の推移】
・2013年(23歳):1,200万円(契約金1億円)※新人王、球団史上初の日本一
・2014年(24歳):6,000万円(4,800万円大幅増)
・2015年(25歳):1億2,000万円(大台の1億円突破)
・2016年(26歳):1億5,000万円
・2017年(27歳):2億円
・2018年(28歳):2億5,000万円
・2019年〜2025年(29〜35歳):年俸約3億円+出来高(※7年総額21億円以上の大型契約)
・2026年(36歳):推定3億円前後(守護神査定を加味した最新契約)
高卒ルーキーではなく大卒入団でありながら、プロ3年目の2015年シーズンオフには早くも大台となる1億円プレーヤーへ到達しました。その後も5年連続奪三振王などタイトルを総なめにし、年俸は右肩上がりに急伸。キャリアを通じての最高年俸は推定3億円(インセンティブ含め実質3億5,000万円規模)に達しています。
契約金や各種インセンティブ手当を含めると、生涯年俸の総額は32億円〜35億円規模に到達。名実ともに東北楽天ゴールデンイーグルスの歴史上、最も稼いだ生え抜き投手の一人となっています。
【大型契約の真相】異例の「7年契約」を結んだ背景と球団の意図
則本投手の契約史を語る上で欠かせないのが、2019年シーズン開幕直後に電撃発表された7年契約の存在です。日本球界において7年という超長期契約は、ソフトバンクの柳田悠岐選手などごく一部のスーパースターにしか適用されない極めて異例の措置でした。
当時、則本投手は順調にいけば翌年にも国内FA権、さらに海外FA権を取得する見通しが立っており、ポスティングシステムを利用したメジャー挑戦の可能性が強く囁かれていました。楽天球団としては、球団創設期からの顔であり絶対的エースの流出を何としても阻止したい強い思惑がありました。
そこで提示されたのが、「30代半ばまで身分と高水準の年俸を完全保証する」という破格の7年契約です。総額にして最低21億円、各種出来高を含めれば25億円超に達するこの契約を則本投手自身も受託。「イーグルスに骨を埋める」という覚悟の表明となり、ファンに大きな安心感と歓喜をもたらしました。
【抑え転向の衝撃】配置転換の真相とパ・リーグ最多セーブ獲得の偉業
長期契約の終盤に差し掛かった2024年、則本投手のキャリアに最大の転機が訪れます。先発の柱として通算114勝を挙げていたエースが、突如として抑え(クローザー)への転向を決断したのです。
配置転換の直接的な理由は、長年ブルペンの絶対的守護神として君臨していた松井裕樹投手が、海外FA権を行使してMLBサンディエゴ・パドレスへ移籍したことでした。守護神の座にぽっかりと空いた穴は、チームにとって致命的な弱点になりかねない緊急事態でした。
この危機的状況に立ち上がったのが則本投手本人でした。今江敏晃新監督(当時)との対話を通じ、チームの勝利を最優先するために配置転換を快諾。先発へのこだわりを捨て、剛腕リリーバーとして9回のマウンドに立つ選択をしたのです。
結果は圧巻でした。転向初年度となった2024年、則本投手は安定感抜群の投球を披露し、32セーブを記録して見事にパ・リーグ最多セーブ投手のタイトルを獲得。先発で最多奪三振を5度獲得した投手が、クローザー転向初年でセーブ王に輝くという快挙は、球界の歴史に刻まれる鮮烈な功績となりました。
【契約更改の舞台裏】守護神転向で年俸はどう変動したのか?
ファンの間で大きな関心を集めたのが、「7年契約の期間中に抑えへ転向したことで、年俸や契約更改はどう扱われたのか」という点です。
一般的に長期契約を結んでいる期間中は、年俸の基本給部分が固定されるケースが主流です。則本投手の7年契約もベース年俸(推定3億円)が保証されていたため、クローザーへの役割変更によって基本給が削られるリスクはありませんでした。
一方で、契約内容にはシーズンごとの出来高条項(インセンティブ)が組み込まれていました。守護神転向に伴い、評価基準が従来の「投球回数・先発勝利数」から「登板数・完了数・セーブ数」へと柔軟に見直され、最多セーブのタイトル獲得によって満額に近い出来高インセンティブが上乗せされたと見られています。
契約更改の場でも球団首脳陣から「チームの危機を救い、タイトルまで奪取した献身」に対して最大限の謝意が示され、単なる数字以上の精神的支柱としての価値が正当に評価されました。
メジャー移籍の噂とFA権の行方|なぜ海を渡らなかったのか
全盛期の則本投手を巡っては、常に「メジャー移籍の噂」がつきまとっていました。躍動感あふれるフォームから投げ下ろす最速158キロの剛速球と、鋭く落ちるフォークボールのコンビネーションは、MLBスカウトからも高い評価を受けていた事実があります。
日米野球などの舞台でもメジャーの強打者を力でねじ伏せ、アメリカ挑戦への期待が高まる局面は確かに存在しました。しかし、結果として則本投手が海を渡ることはありませんでした。
その最大の決定打となったのが、前述の長期7年契約の締結と右肘の手術です。2019年の契約直後に右肘のクリーニング手術を受け、長期のリハビリを経験。自身のコンディションと真摯に向き合う中で、支え続けてくれた球団や東北のファンに対する愛着がさらに強まったと語られています。
「楽天イーグルスで優勝したい」という信念がMLB挑戦への野心を上回り、FA権を行使することなく杜の都で投げ続ける道を選んだのです。
【2026年最新動向】則本昂大の現在地と今後のキャリア展望
2026年シーズンを迎え、ベテランの円熟味を増した則本投手は、東北楽天ゴールデンイーグルスの絶対的ブルペンリーダーとして確固たる地位を築いています。30代後半に差しかかった現在も、衰え知らずの直球のキレと勝負勘は健在です。
7年の超大型契約を満了した後の契約更新においても、球団側は功労者かつ現役トップクローザーとしての処遇を重視。チームが過渡期を迎える中で、若手投手陣の手本としての役割も含め、非常に高い信頼を寄せられています。
個人としても、通算100勝以上を挙げた投手による「通算100セーブ」や、名球会条件へのアプローチなど、NPB屈指のハイブリッドな大記録への到達が現実的な視野に入ってきています。先発と抑えの双方で頂点を極めた稀代の右腕が描くクライマックスは、今なお進化を続けています。
【則本昂大の年俸】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:則本昂大投手の通算生涯年俸はいくらくらいですか?
A1:契約金(推定1億円)および2013年から現在までの年俸、各種タイトルインセンティブを合算すると、累計で約32億〜35億円に達していると推定されます。東北楽天ゴールデンイーグルスの生え抜き選手としてはトップクラスの獲得総額です。
Q2:則本昂大投手の歴代最高年俸はいくらですか?
A2:公式に推定されている最高基本年俸は3億円です。ただし、2019年から結ばれた7年契約では出来高ボーナスが設定されており、セーブ王を獲得した2024年シーズンなどは出来高を含めて実質3億5,000万円前後に達したと見られます。
Q3:7年契約が終了した後の契約はどうなっていますか?
A3:2025年シーズンをもって7年契約を満了し、抑えとしての実績とチームへの貢献度をベースに再契約が結ばれています。ベテランの守護神として単年または複数年での手厚い条件が提示され、安定して推定3億円前後の好待遇を維持しています。
まとめ:イーグルスの魂として君臨し続ける守護神の価値
則本昂大投手が手にしてきた巨額の年俸は、単なる数字の羅列ではなく、グラウンドで見せつけてきた魂の投球に対する正当な対価です。ルーキーイヤーの日本一から始まり、先発としての奪三振記録、そしてチームの危機を救った守護神への転身と最多セーブの栄冠に至るまで、常に期待以上の回答をマウンド上で示してきました。
大型契約に甘んじることなく、ポジションの転換というリスクを背負ってなお結果を出し続ける姿勢こそ、彼が球団とファンから絶大なリスペクトを集め続ける最大の理由です。2026年のマウンドでも、9回を締めるその背番号14の勇姿から目が離せません。 (出典: 則 本 昂 大 年俸(Yahoo!ニュース))